文字追い

かっちくん、サンクスコ。

となり町戦争 (集英社文庫)

となり町戦争 (集英社文庫)

前に見せてもらった「茶色の朝」を思い出した。「戦争を感じ取れない僕には、戦争の痛みを感じることもまた、できないのだから。」戦争の始まりも、最中も、そして終わりさえも実感がないままに過ぎていく毎日とはどんなものなのだろう。興味深い。映画化されるそうで。主人公・北原修路を演じるのが江口洋介とは。イメージと違うなぁ。香西さん役の原田知世はハマり役かと。どんな描き方がされるのかしら。



人のセックスを笑うな (河出文庫)

人のセックスを笑うな (河出文庫)

過激なタイトルだけど、内容としては切ない恋愛小説。「他にも女(男)はいる。」時間が経てば分かるこの言葉も、恋を失った直後には全く心に届かない。「会えなければ終わるなんて、そんなものじゃないだろう」。全くもって、激しく、そうなんだよなぁ。

このくだりが好きだ。

寂しさというものは、
誰かに埋めてもらうようなものじゃない。
無理に解消しようとしないで、
じっと抱きかかえて過ごしていこう。

「蝶々の纏足」あたりを思い出した。

蝶々の纏足・風葬の教室 (新潮文庫)

蝶々の纏足・風葬の教室 (新潮文庫)