超久しぶり

おくりびと (小学館文庫)

おくりびと (小学館文庫)

おくりびと」観賞@ソラリス。最近はフォーラム漬けだったので、めちゃくちゃ久しぶりのソラリス。しかも1番館なんて「折り梅」「A.I.」以来かも。


噂にたがわずいい作品でした。個人的に思い入れの強い「納棺師」という職業。A社のN氏との出会いや、祖母の献体の件など、「死者の尊厳」というものを深く考えさせられた経験を思い出した。その時その時の思いが映画と重なり、止まらない涙。常々思うことだけど、その作品がいいかどうかという評価なんて、その作品が評価する側の過去の経験をどれだけ喚起させるかなのでは。その「掘り起こし作業」こそが観る側の共感となって、結果評価に繋がるのだと思う。


そういう意味で「おくりびと」は、私にとっては忘れられない作品になるだろう。


それにしても、本木氏の納棺姿はかっこよすぎ。話によると、役作りにとても力を入れる役者だとか。今まで好きになれなかったけど、「おくりびと」を観て認識を改めた。余貴美子氏の力の抜けた演技も大好き。


さて、もう1回観に行こう。