達成感

シンセミア(上)

シンセミア(下)

かっちくん所有の「シンセミア」。去年から借りっぱなしでした。返すのが遅くなってｽﾏｿ（；´Д｀）この分厚い２冊を前に、色んな意味で怖気づいてました。とにかく登場人物が多い。あり得ないほどに多い。この登場人物たちを自在に操る筆者は流石。何より、伏線を横目に読み進めて行くのが楽しかった。山形弁も最高。とはいえ、この本を読むことは楽しいことよりキツいことの方が多かった。田舎ならではの閉塞感、やすらぎとは程遠い関係性、取引や駆け引き、鎌のかけあい―――寝る前に読むと、かなりの確率で悪夢にうなされます。何はともあれ、これだけの長編を読み終えた後は、えも言われぬ達成感がありますな。久々に「ねじまき鳥」でも読んでみようかしら。